チーム運営戦術
試合動画の撮り方と分析。 『広く撮る』が育成年代の指導を変える
2026-05-065分
「試合動画を撮ってるけど、見返しても何の参考にもならない」── これは撮り方の問題。
ボールばかり追うとオフボールの動きが見えない。育成年代に有効な撮影と分析の基本を整理します。
撮影位置の選び方
推奨位置と特徴
- →コートサイド (中央) — 両ハーフコートが同じ距離で見やすい (推奨)
- →ゴール裏 — 前後半どちらか片方しか撮れない
- →二階観覧席 — 全体俯瞰できるが選手の表情が見えない
Point
育成年代の分析には コートサイド中央 が一番。シュートの軌道もパスコースも判断しやすい。
『広く撮る』vs 『寄って撮る』
保護者の動画は ボールにズーム する傾向が強い。これは オフボールの動きが映らない ため、戦術分析には不向き。
Note
コーチ用の動画は 片側コート全体が映る画角 がベスト。誰がスクリーン掛けたか・誰がカットしたかが見える。
機材の選び方
- スマホ + 一脚: 最もシンプル (5,000 円程度の三脚で十分)
- アクションカメラ (GoPro 等): 広角で振動に強い (1 〜 3 万円)
- 自動追尾カメラ (Veo / Pixellot): 中学以上の本格分析向け (高価)
Point
学校体育館は場所が狭いので、三脚より一脚 が現実的。
撮影の注意点
Note
他チームの選手の顔は無断で SNS に載せない。トラブルの原因。チーム内共有のみが原則。
Note
B.LEAGUE などの公式試合は 15 秒超の動画は許諾必要。育成大会も会場の規定を確認。
分析の基本: 3 つの視点
撮った動画は 3 つの視点 で見返す。
- 1. オフェンスの再現性 (得点した時のセットを覚えているか)
- 2. ディフェンスのほころび (失点した時、誰がスイッチを誤ったか)
- 3. リバウンドの局面 (ボックスアウトしていたか)
選手と一緒に見返す時のコツ
- 1 試合全部見ない (5 〜 10 分のハイライトに絞る)
- ミスシーンより成功シーンを多めに
- 選手に質問する『今、何が見えてた?』
- 結論を押し付けず、選手の気付きを引き出す
Point
「ここでパス出すべきだったね」と決めつけるより、「他にどんな選択肢があった?」と問う方が成長する。
ハイライト編集のすすめ
全試合を見返す時間は無いので、5 〜 10 分のハイライト編集 をするとよい。スマホアプリで十分作れる (CapCut / VLLO 等)。
- 良かったオフェンス 3 シーン
- 良かったディフェンス 3 シーン
- 改善ポイント 3 シーン
- 次試合の課題まとめ字幕
出典: B.LEAGUE 写真・動画撮影ガイドライン (bleague.jp/sns-guideline/) / hayase.tv 自動追尾カメラ調査 (hayase.tv/blog/2023/05/auto-tracking.html) / Buzzer Beaters 親御さん向けバスケ撮影コツ (buzzer-beaters.com/video-photographing/)