育成
褒める指導と叱る指導。 育成年代の使い分け
2026-04-225分
「褒めて伸ばせ」と言う人もいれば「厳しく叱れ」と言う人もいる。
どちらも半分正しく、半分足りません。育成年代では褒めと叱りを使い分ける技術こそがコーチの力量です。
褒める / 叱る の基本役割
2つの声かけの目的
- →褒める:望ましい行動を強化し、再現性を高める
- →叱る:危険・規律違反を止め、集中を取り戻す
- →どちらも「行動」に向けるもので、人格を評価しない
褒めるタイミング
結果よりプロセスを褒める。シュートが入ったから褒めるのではなく、良いパスを出したから、最後までディフェンスしたから褒める。
- 具体的に:「ナイス!」ではなく「今のヘルプの戻り速かった!」
- 即時に:時間を置くと何が良かったか分からない
- 個別に:全員一斉より、名前を呼んで
Point
1日の練習で褒める回数 > 叱る回数を目安に。記録をつけてみると自分のコーチング傾向が見えます。
叱るべき場面
叱るのは次の3つに限定するのが健全です。
- 危険な行為(他の選手を傷つける、無謀なファウルなど)
- 規律違反(遅刻、道具を粗末に、味方への暴言)
- 手を抜いた姿勢(技術失敗ではなく意図的な手抜き)
Note
技術的なミスを叱るのはNG。選手は萎縮してチャレンジしなくなります。ミス=成長の機会と伝えましょう。
叱り方の型
Before
「何やってんだ、そんなこともできないのか!」 → 萎縮、関係悪化
After
「今の動きは危険だった。次は止まって判断しよう」→ 行動修正
叱る時は3つのルールを守る。
- 行動を指摘(人格否定しない)
- 短く(長引かせない、10秒以内)
- 代替行動を示す(どうすればよかったか)
チーム全体への影響
コーチが誰かを叱る時、他の選手も全員聞いています。叱る基準が明確でないと「次は自分かも」と委縮する空気が広がります。基準を普段から共有しておくことが大切です。
まとめ
褒めるは行動強化、叱るは危険と規律の抑止。技術ミスは叱らず、プロセスを褒め、行動を具体的に指摘する。
この型を徹底すると、チームは指示待ちから自発的に動く集団に変わります。