育成
SMART目標設定の使い方。 育成年代で実践する方法
2026-04-165分
「今シーズンの目標は?」と聞くと、多くの選手が「頑張る」「上手くなる」と答えます。
でも、これでは何が達成されたら成功なのか分かりません。目標は測れて・達成できて・期限があるものでなければ機能しないのです。
ビジネスでよく使われるSMART目標は、育成年代のバスケにもそのまま使えます。
SMARTの5つの要素
目標設定の5原則
- →S(Specific):具体的である
- →M(Measurable):測定可能である
- →A(Achievable):達成可能である
- →R(Relevant):関連性がある(本人の目的と整合する)
- →T(Time-bound):期限がある
NG目標とOK目標の比較
Before
『シュートを上達させる』(曖昧、測れない、期限なし)
After
『7月の大会までにフリースロー成功率を50%→65%に上げる』(具体・測定可能・期限あり)
後者なら毎週の練習で「今日は何本中何本?」と数字で振り返れます。これがSMART目標の力です。
育成年代向けの目標テンプレート
選手に合わせて次の4カテゴリから1〜2個ずつ選ぶと組みやすいです。
① 技術目標
- 左手レイアップ成功率を50%から75%に上げる(6月まで)
- 1試合のターンオーバーを平均4→2回に減らす(シーズン終わりまで)
- フリースロー成功率を60%→70%に上げる(4ヶ月)
② 体力・フィジカル目標
- 20mシャトルランを12回→16回に伸ばす(3ヶ月)
- 垂直跳びを35cm→40cmに上げる(6ヶ月)
③ メンタル・行動目標
- 練習中にチームメイトを褒める発言を1日5回以上
- 試合でミスした後、3秒以内に顔を上げて走る
- 週3回、自主練で左手ドリブル10分
④ チーム貢献目標
- アシスト数を1試合平均1→3に増やす(3ヶ月)
- リバウンド数を1試合平均2→5に増やす(シーズン内)
目標の立て方ワークショップ
ステップ1:なりたい姿を聞く
まず「どんな選手になりたい?」と抽象的な理想を自由に話させます。『点取り屋』『チームを支えるガード』など。
ステップ2:3ヶ月後の具体像に落とす
理想を3ヶ月後の具体的な数字・行動に翻訳します。『点取り屋になる』→『1試合平均10得点を超える』など。
ステップ3:週次アクションに分解
3ヶ月目標を週次アクションに落とします。『週2回、シュート200本の自主練』『練習で必ず5本は3Pを狙う』など具体化。
振り返りの仕組み
Point
目標は立てて終わりではなく、月1回のコーチ面談で必ず振り返ること。達成した目標は更新、未達は原因を分析して調整します。
達成できなかった時に責めるのではなく、「何が障害だったか」を一緒に考える姿勢がコーチには必要です。
まとめ
SMART目標は選手を数字で管理するためではなく、達成する喜びを感じさせるための道具です。小さな目標でも達成できれば自信になり、次の目標に挑める。
新シーズンの初めにチーム全員でSMART目標を立ててみてください。3ヶ月後、確実に違いが出ます。